
千葉県市川市で二十二日、中国産の冷凍ギョーザを食べた一家五人が下痢や嘔吐おうとの食中毒症状を訴えて入院、うち一人が重体となっていたことが三十日、分かった。県警は殺人未遂事件として捜査を始めた。
▽殺虫剤に使用の薬物検出
千葉県市川市の食中毒事件で、県警は三十日、発症した五人が食べた中国産の冷凍ギョーザを鑑定した結果、殺虫剤に使われる有機リン系薬物「メタミドホス」を検出したと発表した。
▽兵庫・高砂でもギョーザで薬物中毒
兵庫県警によると、中国産の冷凍ギョーザを食べた兵庫県高砂市の家族三人が吐き気などを訴え、ギョーザから有機リン系の薬物が検出されたことが三十日分かった。
▽JTフーズが輸入
兵庫県警によると、有機リン系薬物が検出された冷凍ギョーザは、東京都品川区のジェイティフーズが輸入した「手包みひとくち餃子」。
▽中国では農薬に使用
警察庁によると、中国産ギョーザから検出された有機リン系の「メタミドホス」は、中国で農薬に使われ、日本ではごく限られた研究所のみで使用されるものという。
▽被害者は計10人
厚生労働省によると、中国産冷凍ギョーザによる食中毒とみられる患者は兵庫県で三人、千葉県七人の計十人でうち一人は重体。
▽原因商品はコープの「手作り餃子」
千葉県によると、重い食中毒を引き起こしたのは、コープ冷凍食品の「手作り餃子」。
▽厚労省が販売中止を要請
厚生労働省は三十日、中国産ギョーザを輸入販売していたジェイティフーズに対し、同一製品の販売中止と輸入自粛を要請することを決めた。
▽中国河北省の業者が製造
厚生労働省によると、有機リン系薬物が検出された冷凍ギョーザは、中国・河北省の業者が製造。厚労省は在日中国大使館を通じて中国当局に通報した。

▽JT側が自主回収
JTは三十日、食中毒を引き起こした子会社「ジェイティフーズ」販売の冷凍ギョーザを自主回収すると発表した。
▽回収は同じ工場製造の23商品
JTが自主回収するのは、食中毒を引き起こしたギョーザ二種のほか、同じ工場で製造、市販されたロールキャベツなど六種、業務用のヒレカツなど十五種の計二十三商品。
▽製造過程かパッケージ包装時に混入か
中国産冷凍ギョーザの食中毒事件で、千葉県警によると、ギョーザの製造過程かパッケージを包装する際に、有機リン系農薬が混入した可能性があるという。