未確認飛行物体(UFO)に日本はどう対応する? 石破茂防衛相(50)は20日、UFOが襲来した際の自衛隊の対応について「災害派遣が使えるのか。領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動なのか」と大まじめに持論を展開した。政府は「存在を確認していない」との答弁書を閣議決定したが、石破氏は「存在しないと断定できる根拠はない。いろいろな可能性を考えておくべき」。町村信孝官房長官(63)に続き、UFOをめぐる論議に“参戦”した。
閣議後の記者会見が終わると石破氏は自ら切りだした。「UFO(の質問は)出ませんでしたね」。よほど話したいことがあったのか「(会見を)再開しようか?」と笑みを浮かべ、報道陣に質問を促した。
政府はUFOの存在について「存在を確認していない」とする見解を閣議決定したが、石破氏は「存在しないと断定できる根拠がない。未確認飛行物体を操る生命体が存在しないと断定しうる根拠はない」ときっぱり。「個人的には絶対いると思う」と主張した町村官房長官と同じく、政府答弁書に“異議”を唱えた。
石破氏は「ゴジラがやってきたということになれば災害派遣。モスラも大体同様だ」と脱線気味に話し、続けた。「UFO襲来になると災害派遣が使えるのか、領空侵犯でもなさそうだ。防衛出動かというと『地球の皆さん仲良くしよう』と言ってきたらそうはいかない。何を言っているかよく分からない場合にはどうするか」。あくまで個人的見解と強調しながら約6分間、持論を展開した。
大まじめな様子の石破氏とは対照的に、防衛省増田好平事務次官は「そういうものの存在を信じていることはございません」と素っ気なく、自衛隊制服組トップの斎藤隆統合幕僚長は、自衛隊による目撃例はないとし、UFO飛来時の対応について「ほかに考えなくてはいけない問題がいっぱいある」と苦笑交じりに答えた。
軍事評論家の江畑謙介氏は「地球外生命体が地球に来る可能性は実質ゼロだと思う」とし、仮に襲来した際は「日本の法律では、自衛隊機がスクランブル発進し、UFOと並んで飛び『日本の領空を侵しているから速やかに待避せよ』と言うぐらいしかできない。自衛のための反撃はUFOが敵対的行動をした場合に限る」という。
政治評論家の浅川博忠氏は「防衛省の不祥事や年金問題などで内閣支持率が急落している。町村氏や石破氏には、このようなほんわかするような話題を意図的に持ち出すことによって、流れを変えたいという思惑があるのではないか」と話した。
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